職場に長らく体調不良のひとがいる。
その人は、自身が慢性的な貧血と自律神経系の疾患をもち、さらに同居家族が難病指定患者で介護をしている。仕事には自分だけでなく家族の体調との兼ね合いで来れたり来れなかったり。
時短で勤務しても回復の兆しは無い。
泣き面に蜂を体現したような状況。
その人のことを私は応援したくて(応援できる自分で在りたくて)、でももうずっと、無理でいた。
虚栄心から応援しているふりをしていたと思う。
そもそも人の足りない拠点で、体調不良者をかくまう余裕はない。
この人がいなければ、という気持ちと、
はやく快方に向かい完全復活してほしい気持を
行ったり来たり、繰り返していた。
それで疲れてしまった。
結局、耐えかねて上司に言った。
あの人なんで休職しないんですか‥という気持ちをそのまま。もう私も、他のスタッフも限界で体調に変化が出てきている、無理がたたって、みんな辞めてしまうのですけれど。
そしたら話はあれよあれよと人事まで持ち上がった。
多分あの人は、本社勤務になるだろう。
通えないし、居づらくて、辞めてしまうかもしれない。辞めてしまうだろう。
わかってたから、黙ってたのに。
突然、話が早すぎてついていけない。
辞めたら私のせいだとか、そんな気持ちはない。
ただ追い詰めるきっかけを作ったとは思う。
耐えられなかった。