あのね、

 

 

 

あなたがそう思うのと同じように、私はあなたが本当に私とずっと一緒にいてくれるのか不安で仕方ない、だってあなたにはもう色々な守るべきことやもの、そして落ち着いた生活があって、それは多分お金と時間と気持ちをきちんと費やして築いてきたものだから

 

それに比べたら私とのあれこれなんて一朝一夕に起こった人生のバグに過ぎないし、私なんかに天秤が傾くなんて到底思えないんだよ。生活を変え、思うままに生きようとする、その労力は、基盤がしっかりしているあなただからこそ多分、とてつもないし。

 

だからあなたがそうやって不安を口にするたび、そういう口実を見つけて、やっぱりいつかは私の前から消えてしまうんでは、と、おもう。

 

この気持ちをいくら言葉で伝え、行動でも示し、愛してもらえるよう、あなたを笑顔にできるような努力をいくら重ねても、全ては自己満足に過ぎない、泡に帰すようなイメージがずっとある。

 

そうしたらあなたの人生に、表面的には私は存在しないことになる、それもどうしようもなく悲しい。

 

あなたもまた声に出し、行動で表してくれているその思いは、確かに存在すると思うのに、目に見えなくて掴めないものだから、信じきれていない自分に気がついて、ふがいなくて、苦しくなるよ、ほんとうに

 

でもこんなに人を必死で愛しているのも初めてのことだと思う、「愛している」などという気持ちになったことはこれまで、多分、たったの一度もない

 

私はもう、一度愛してくれる人を大きく裏切っている、そしてそれは私が長いことかけて「愛したい」と思う人ではなかったからだったと思っている。愛をただ享受した、最低だったと思っている。

 

だからこんなに愛しい人を見つけて、この人こそ私が生涯を共にしてほしい人、お願いだからそばで笑っていてとそれだけ祈っている、のに、そんなあなたのことまで裏切るとしたら、私はもう何なのだ、誰で、どこを、何を目指してどうして生きたいのか、本当にわからなくなってしまう

 

あなたに振られるならまだしも、あなたを裏切るようなことは、私はもう、私のためにもしてはいけないし、怖くて出来ないよ、自分勝手でごめんね、これが本心