夕べの酸辣鍋を朝も食べる

 

 

 

 

この頃は、とても幸せに毎日を生きている。

付き合い始めてまだ日が浅い彼は、しかし私をとても大切に扱ってくれ、笑顔は守りたくなる繊細さを感じさせ、ふたりで歌い踊れて、美味しいごはんをつついて笑いあえる人である。

 

両親にも紹介できそう。

結婚に向けて話を進めていて、トントン拍子すぎるねと、ふたりで不安について話し合ったりもしている。

 

あれから2年半、こんなにおだやかな日々がくるとは。

ひどいものだった、ならずものだった、ろくでなしだった。その私が、すっかり真人間みたいな顔をして生きている。その自意識で少し、気持ちが置いていかれそうになる日がある。

 

あの人は元気だろうか、とあんなに突き放したのに懐かしく思うことがある。さらに元気で、笑顔でいてほしいと願いさえする。なんて身勝手なのだと思う。

 

ーーー

 

 

 

隣で寝息を立てる彼の長いまつげをじっとみつめる、あたたかな気持ちを噛みしめる

 

 

 

ーーー

 

 

 

左耳の3つ目の穴に、久方ぶりにGOLDを装着

開けたのはまだ実家にいた頃で、自室でガシャンとやったんだったな。貰い物のピアスも自分で買ったのも今や一緒くたに私の耳を彩る。なかったことにしたことや、忘れてしまったこともあわせて全部で私だ、と思う。