ローストビーフをナイフで砕く

 

 

 

結婚式など、と思っていた。

恥ずかしい、絶対にやるものかと

何度友人の素晴らしい式に参列しようと揺らがなかった、コンプレックスや自意識による拒絶。これが揺らぐ日が来ようとは。

 

 

 

「自分のものではないと思うんだよね。」

衝撃だった。

気恥ずかしさだけで他者へ感謝を伝える大イベントをスルーしようとした自分が恥ずかしいと思った。

 

忘れないと思う、あなたのためでなく、私のためでもなく。みんなへの感謝、喜ばせようという気持ち。

 

聡明でまっすぐなひと、

ねえ出会ってくれてありがとうね