私は小さな約束も守らなかったし、特に同居してからは、彼を大事にできたかどうか、もう今となってはわからない。

最初からなんとなくわかっていたと、いろんな物語でそう言う人物を眺めてきたように思うけど、私もそんな気がする。最初から、こうなること、多分なんとなくわかってた。

 

家事ができる、料理も好き、優しくて穏やか、仕事の愚痴をあまり言わない、女遊びしない、ご家族もほんとうに素敵、そして何より私を愛してくれる。一つ山を超えたら、こんどは素晴らしいところばかり見えてくる。だけどさようならなの、おかしいかな。バカかな。

 

涙ばかり溢れてくるけどね、

寂しさに負けたくはなかったから、

ごめんね